~連想する色彩~ おろしたてのドレスと“音の絵”のお話
(続編) 帰国後、自身に気合いを入れるため、日本で購入していた新しいドレスをおろしました(おろしたての衣服を身にまとうと、なぜか気持ちも新たに臨めます。もちろん、歴史を刻んできたドレスはその分愛着もあり、また違う良さがありますね。)実は今回のプログラム、冒頭の一曲がラフマニノフ作曲の絵画的練習曲、いわゆる“音の絵”と呼ばれる曲集だったのですがたhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E3%81%AE%E7%B5%B5、中でもOp.33-2は、ラフマニノフ自身も特に気に入って演奏していたという1曲で、広大なロシアの大地に鈴の音が鳴り響いているかのような幻想的な美しさが漂っています。そして、私がこの曲から連想する“音の絵”の色彩が、正にこちらのドレスの色だったのです。原色でもない、単色でもない、淡い藍色と藤紫色と桜色の生地が幾重にも重なり織り成すこのドレスを選んだというわけです。光が当たる角度によって表情を変える、そんな部分もラフマニノフの“音の絵”という曲集と共通するような気がしています。人間は、音楽や香り、言葉の語感からも色を連想しますよね。逆もまたしかり、色から音楽を連想することもあるでしょう。こういう分野にも興味があるので、いつか音楽と絵画、映像をコラボレーションしたコンサートなども考えてみたいと思います。
中園ヴェングォフスカ理沙
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